毎日食べたいと思えるパンを作るために、小麦粉、バターなどの乳製品、そしてきび糖や塩、自家製酵母に至るまで、職人が目利きした国産の上質な素材にこだわっています。パンは元来異国のものですが、国産のものを使うことにより、わたしたちにとって口どけが良く、どこか懐かしさを感じる風味に仕上がります。

小麦の味は産地や製法によって全く異なります。そしてそれを組み合わせることによってできるブレンド粉の可能性は、無限大です。季節や気温、気候やその時代背景に合わせて、組み合わせや配合を変化させ、自分たちが最適だと思うブレンド粉が完成しました。ブランド名である、Et Nunc（今のおいしさ）を小麦粉からも表現できるよう、その日の状況に合わせて粉の配合も調整しています。そうする事で毎日、おいしいパンができると信じています。

高価なもの、安価なものに頼らず自分たちがおいしいと思う食材を使う。そして小麦粉、乳製品をはじめ食材全般に関係する生産者様そして製造者様に敬意を表すことを忘れない。パンの味や食感だけではなく、パンを食べるシーンなどを想像して、食材の組み合わせや配合を調整する。プロフェッショナルな仕事とは、そんな想いを表現すべくパン職人が素材と向き合い、その良さを最大限に引き出す手間を惜しまないことである、とわたしたちは考えます。

常においしいもの、新しいもの、ワクワクするものを生み出し続けたい。せっかくものづくりをしているのだから、空間や瞬間も合わせて提案したい。わたしたちの大切な人に食べて喜んでもらいたいという想いを元に、"たくさんのおいしい"を生み出し続けます。